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浅森 浩一; 幕内 歩; 梅田 浩司
no journal, ,
1997年3月26日及び同年5月13日に発生した鹿児島県北西部地震(マグニチュード6.1及び6.0)は、それまで活断層が認定されていない地域で発生した内陸地震であり、未成熟な活断層の運動に起因すると考えられている。このような未成熟な断層や低い活動性であるために変動地形が明瞭でない活断層を概要調査等においてあらかじめ認定しておくことは、地層処分の長期的な安全性を確保するうえで重要となる。本研究では、未成熟な断層を検出する手法として、当該地震の余震域を対象に地磁気・地電流観測に基づく3次元比抵抗構造の推定を行った。その結果、当該地震の本震及び震源断層近傍の地殻内に流体が存在することが明らかになった。この流体は、2つの本震の発生やそれに伴う断層の発達・進展に関連することを示唆する。
梅田 浩司; 浅森 浩一; 小堀 和雄
no journal, ,
2011年東北地方太平洋沖地震の直後から茨城・福島県境の沿岸域を震源とする群発地震の活動が始まり、現在も継続している。本研究では群発地震の震源域の温泉水・地下水を採取し、そこに含まれる溶存ガスの希ガス同位体を測定した。測定されたヘリウム同位体組成によれば、太平洋プレートの最上部を構成する堆積物から脱水した流体が震源域の地下に上昇している可能性が示唆される。これらのことから群発地震は、巨大海溝型地震による地殻応力の変化とそれに伴う太平洋プレートからの流体の上昇によって引き起こされたと考えられる。